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小さいころの記憶-「あなたは図太いから何を言っても大丈夫。」

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私の何を知っててそういうこと言えるんだろう

どういう時にそういう事を言われていたのかは覚えていないけど、よく母親に言われていた。
「あなたには何を言っても気にしてないから」
「図太いから大丈夫」

何をもってそういう事言えたんだろうか。
こうやって、何十年も経ってからでも覚えているっていう時点で、何を言っても大丈夫ではないことは明白だと思う。

私の何を知ったつもりになって、どういうつもりで、容赦なく精神的に殴る言葉を投げかけることができたんだろう。
泣いても嘆いても、しょんぼりしても、慰めてもらえることなんてなくて、話を聞いて私の気持ちをなんとかしようと思ってもらえることもなくて、ただ、「泣くなんて恥ずかしい。」という空気を作られたから、それに従って演じるしかなくて、だからそうなっていただけなんだけど。
自分が「そうしてほしい。」と思っている希望を私に押し付けてきていただけだ。

図太いのか図太くないのか

結局自分って、どんな人間なのか。わからない。
でも、何を言われても平気なわけじゃないし、人並みに、そうやって何か言われたら傷つく。

でも、そうやって、「そんなこと言わないで。」「悲しい。」「苦しい。」と言う事すら許されなかった。
ただ我慢してにやにやして過ごすしかできなかった。
押さえつけられていた感情とかは、少しづつなのか、一気になのか、それはわからないけど、多分、いつか外に出てしまうものだと思う。
それでも抑え込むと、どこかおかしくなってしまう。

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