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小さいころの記憶-自分の手が嫌い

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急に気づく

ある時、父親の手を見て、ハッとした。
自分の手にそっくりだった。
気持ち悪くて気持ち悪くて、ひゅっとした気持ちになった。
それまでも自分の手は好きじゃなかったけど、それに気づいてから心の底から自分の手が嫌いになった。
見るのも嫌だ。見せるのも嫌だ。

裏と表でチームを決めるやつ

小さいころってよく、二つのチームに分かれてゲームしたりするのに、手の裏と表で決めたりしたと思う。
あの時、私は絶対に、表しか出せなかった。
自分の手を見るのが嫌だったから。
人に見せたくなかったから。

そんな事、誰も気にしてない事なんてわかってたけど、そうやって裏を上にすることで、自分の手が父親に似ている事を何度も何度も見せつけられるのが嫌だった。
今でも自分の手は嫌いだけど。
顔もそうだけど、さすがに大人になるにつれてだんだん慣れてはきたなぁ。
そんなもんなのかな。

嫌いだけどね。大っ嫌いだ。手も、顔も。

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