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学生時代の記憶-急に甘えられるのは気持ち悪い

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小さい頃から抱きしめられる事もなかったのに

もうだいぶ大きくなってから、高校生くらいだっただろうか。ある時、母親に病院に連れて行ってもらった。
病院って、なんでどこ行ってもあんなに待ち時間が長いんだろう。
その時もずっと待っていた。置いてある雑誌を読みながら。

急に、母親がもたれかかってきた。
私の肩に頭がついている。

動けなかった。
気持ち悪い、と思った。
拒否反応だった。

どういうつもりでそういう事ができるのか

私は動けなかったし、でもだからといって嫌だという事もできなかった。
そのまま耐えた。
早く待ち時間終わって、看護師さんが名前を呼んでくれればいいのにと思った。

小さい頃から私が甘える事ってなかったので、抱っこされる事とか、よしよしされた覚えも、ほとんどない。
どういうつもりでそこそこ大きくなった私の肩に頭を乗せる事なんてできたのだろうか。

嫌悪感

とにかく、そういう事をされる事に嫌悪感と戸惑いしかなかった。

勝手すぎない?
私が抱っこしてほしい時に甘えさせない空気を作って、近寄らせないようにして、それに従うしかなくて抱っこされようともせず、近づこうともせず、小さい頃の自分の気持ちをずっと我慢してきたのに。
自分は自分がしたいときにしたいことをするの?

自分でも、あんなに嫌悪感があるとは思わなかった。
あんなに嫌だと思うなんて思わなかった。

この時の事も、その時その時で必要な事があって、時期を逃すとそれはもう戻ってこないというのを実感した事のひとつだった。

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