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小さいころの記憶-「あなたができるのなんか当然なのにはずかしいからやめて」(半笑い)

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半笑いでばかにされる

小学校低学年の時の話。公園で、母親と、母親の友人親子と会って遊んでいた。
母親とその友人が話をしている間、私たち子どもは近くで遊んでいた。そこそこ高いところから飛び降りる遊びをしていて、私よりも二つくらい年下の母親の友人の子が、そこから飛び降りるのを、親たちに見せて、みんながすごいねーって言っていた。
私もできるよ、って、飛び降りてみせたら、母親は、いつもの小ばかにした表情、鼻で笑いながら私に言った。

「そんなのあんたができるのなんで当たり前だよ。恥ずかしいからやめて。」

私は、そんな当たり前の事をわざわざ人に見せてしまった事が恥ずかしくなって黙った。
母親の友人は、「そんな事言わないであげて、すごいね。」と言って気を使って取り繕っていた。

状況も感情も、その時のように思い出せる

はっきりと覚えている、あの状況。もう何十年も前の事なのに。すごく小さい頃の話なのに。
そんなことばかりだった。
何度はずかしい思いをしただろう。
飛び降りる事ができるのがすごいとかすごくないとか、そういうことじゃない。
そんなどうでもいいことで、なぜわざわざ毎回けなされないといけなかったのだろう。
頑なにほめたくないのはなぜだったのだろう。
なぜだったのだろうというか、今でもそうなのだけれど。全く変わっていない。
とにかく褒めない。けなす。

褒められずに育つ

褒められない、けなされる、それって何一ついいことはないと思う。
心がしぼむ。しわしわになって、傷だらけになる。穴があく。

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