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小さいころの記憶-「なんでそんな顔になっちゃったんだろうね」

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自分の顔が嫌い

小さいころから、自分の顔が嫌いだった。
鏡を見るのも嫌だった。ずっと、自分の顔を見ないようにしてきた。大人になってきて化粧しないといけなくなるから見るようにはなってきたけど、それでも自分の顔なんて見たくなんかない。
必要最低限しか見たくない。

事あるごとに言われる言葉

「なんでそんな顔になっちゃったんだろうね。」

よく言われた。
私は母親に似ていない。
いつもそんな私の顔を見て、母親が言っていた。
「似てないね。」というのだったらまだわかる。
なんで、そんな顔に、なっちゃったんだろうね、って、
どの単語を取っても確実にほめてない事がわかる。

自分に似て、すっとした鼻だったらよかったのに、かわいそうにね、っていう意味だ。
そんなこと、自分の子どもにわざわざ言う必要あったんだろうか。
それを言われて、どんな気持ちになるか、そんな事すら考えなかったんだろうか。

そうやって否定され続けたら、『自分はかわいい』なんて思うわけないだろう。
なんでこんな顔になっちゃったんだろう、って思うに決まっている。
小さいころ母親に言われる言葉なんて、すごい影響力だと思う。

もちろん、言われてなかったとしても、自分の事をかわいいと思えるような顔ではないことは自覚している。
それでも、そう言われなかったら、ここまでは卑屈になっていなかったのではないだろうかとも思う。

もう一回やり直してみたい。どうなるんだろうか。

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